Japanese Home
Omega Investment株式会社

ドーン (Price Discovery)

Buy

Profile

 地理情報システムに特化した研究開発型企業。主な事業は、防災分野を中心とした地理情報システム(GIS)およびクラウドサービスの開発・販売。同社のシステムは、防災・セキュリティ分野では地方自治体などで、社会インフラ分野では民間企業などで活用されている。1991年に設立され、本社は神戸市。事業別売上高比率%: クラウド利用料52、受託開発41、ライセンス販売5、商品売上2 <FY5/2024>

証券コード
東証STD:2303
時価総額
6,927 百万円
業種
情報・通信

Stock Hunter’s View

人命を守るエッセンシャルカンパニー。救命・防災・防犯領域で導入広がる。

 ドーンは創業期の原点である地理情報システム(GIS)事業で培った技術・ノウハウを軸に、近年は地理情報に関連付けた独自のクラウドソリューションを展開。救命に関わる仕事をする人々を支援する様々な仕組みをSaaS型でクラウドで提供している。直接人命にかかわる領域とあって、官公庁向けサービスの中でも予算が削られにくく、クラウド利用料の積み上がりにより業績は順調に拡大を続けている。

 消防・救急向け映像通報システム「Live119」はTV放送等での紹介で認知度が高まったこともあり、サービスを開始して5年足らずだが、社会インフラとなりつつある。また、市民に防災・犯罪情報などを配信する防災・防犯アプリの採用も拡大。防犯アプリは警視庁を皮切りに愛知、広島などが採用しており、警視庁の「デジポリス」は行政アプリでは異例の80万ダウンロードに達した。

 今2025年5月期は売上高15億8000万円(前期比5.3%増)、営業利益5億6000万円(同5.1%増)と過去最高連続更新を計画。1月9日発表の第2四半期決算も順調な進捗が確認された。18日からは、新たに海上保安庁で映像通報サービス「Live118」の運用が開始される。

 

Investor’s View

BUY。当社のファンダメンタルズは優れており、株価は見落とされている感が強い。

 近年のキャッシュフロー創出は潤沢である。ネットキャッシュ22億円は時価総額の28%に達する。ネットキャッシュ調整後の予想PERは13倍。ROEは申し分なく高く、トレンドは右肩上がりである。PBR調整後のROEで測った益回りは7%弱。株価は割安である。

 経済価値創出という点でも優れている。バリュエーションは過去には激しく変動したが、ここ3年間ではPBR 3x, PER 20x前後がほぼ定着している。大型株主導の相場が続く中で、小型株のなかでも小さい当社は投資家に見落とされている感がある。大きなリターンを狙って長期保有する好機であろう。

Price

PBR

PER

ROE