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Omega Investment株式会社

キッズウェル・バイオ (4Q result impression)

株価(5/12)438予想配当利回り(23/3予)ー %
52週高値/安値864/327 円ROE(TTM)-23.29 %
1日出来高(3か月)138.7 千株営業利益率(TTM)-45.51 %
時価総額137 億円ベータ(5年間)1.29
企業価値137 億円発行済株式数 31.437 百万株
PER(23/3予)- 倍上場市場 東証グロース
PBR(22/3実)6.69 倍
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中計をアップデート
再⽣医療事業(SHED)に⼀層注⼒へ

◇2022/3期通期決算サマリー

 キッズウェル・バイオの2022年3月期通期決算は、売上高 15.7億円(前期比 57.5%増)、営業損失 9.1億円(前期は 9.6億円の営業損失)、親会社に帰属する当期純損失は 5.3億円(前期は 10.0億円の同当期純損失)。期初計画は、売上高 19億円、営業損失 17.2億円、親会社に帰属する当期純損失は 13.2億円であり、売上高は未達だが損失は当初予想より縮小した。その要因は、MCBの完成に伴う売上計上が次年度に繰り越したこと、バイオシミラー(BS)第4製品目の原薬製造プロセスに係る原薬販売が同様に繰り越したこと(開発スケジュール自体に影響はない)等。一方で、子会社JRMの譲渡により、JRM-001に係る開発費の見直しを行った結果、研究開発費が当初予想の18億円から実績は11.5億円に留まったことによる。

◇2023/3期通期予想*

 2023/3期通期の収益は、売上高 29億円、営業損失 9.8億円、当期純損失 10億円を予想している。2022/3期に計画していた一部売上が、2023/3期に計上される予定で売上高は大きく伸長する見込み。一方で、同社は2021年2月公表の中期経営計画において、2023/3期に前倒して収益の黒字化を目標としていたが、以下に記す中計の見直しにより、先送りすることとなった。

◇ KWB -2.0-:中期経営計画のアップデート

 同社では、強みを活かしながら同社のビジョンであるKIDS WELL、ALL WELLの早期実現を目指すために中期経営計画のアップデート(KWB2.0)を公表した。同社はBSの先行企業として実績を積んできたが、バイオセイムの市場参入もありBS事業の収益性が予想より早く低下して来たと認識。一方で、近年注力して来ている再生医療事業(SHED)は順調に開発が進んで来ている。同社では、SHEDを基盤に細胞治療・遺伝子治療製品等を創出するオンリーワン企業を目指すことが、同社のビジョンを早期に実現し、結果として企業価値の向上にも資するとの経営判断に至ったもようだ。目先の収益黒字化は先送りとなるが、一方で再生医療(SHED)の市場のポテンシャル、同分野における同社の競争力には自信を深めている。引続き、新しい経営計画の元での、同社の今後の動向について注視していきたい。

決算期 売上高
(百万円)
前期比
(%)
営業利益
(百万円)
前期比
(%)
経常利益
(百万円)
前期比
(%)
当期利益
(百万円)
前期比
(%)
EPS
(円)
2018/3 1,059 -2.7 -913 -903 -904 -47.27
2019/3 1,021 -3.6 -805 -816 -856 -43.84
2020/3 1,077 -1,161 -1,187 -7,316 -264.65
2021/3 996 -7.5 -969 -991 -1,001 -34.79
2022/3 1,569 57.7 -919 -952 -535 -17.35
2023/3(会予)* 2,900 -980 -999 -1,000 -31.82

2023/3期より、⾮連結決算に移⾏するため、個別業績ベースの予想