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Omega Investment株式会社

キッズウェル・バイオ

キッズウェル・バイオ(4584)

証券コード
マザーズ:4584
時価総額
13,391 百万円

Scoreboard

Discovery Development Capital Impact Overall Quartile
2.6 2.0 2.0 2.2 2.1 2

 

Company profile

2021年7月1日にキッズウェル・バイオ株式会社に社名変更(旧株式会社ジーンテクノサイエンス)。バイオシミラー事業、バイオ新薬事業に加え、「こどもの力になれること、こどもが力になれること」の理念のもと、生え変わりの乳歯から得られる幹細胞を活用した再生医療事業に注力しています。

 

Core technology

新規バイオ事業(再生医療/細胞治療)

生え変わりの乳歯から得られる乳歯歯髄幹細胞(SHED:Stem cells from human exfoliated deciduous teeth)を活用し、このSHEDの分化能力と親和性のある骨や神経系の3疾患(脳性まひ、脊髄損傷、難治性骨折)を主なターゲットとして研究を進め、現在は基礎研究と並行しながら精力的に製薬会社への導出活動を行っております。

SHED:乳歯の歯髄から採取・培養される間葉系幹細胞

歯髄幹細胞と間葉系幹細胞(骨髄由来)の比較

主な歯髄幹細胞プロジェクト

対象疾患
パートナー
症状
治療法
患者数
治療目標
脳性まひ(小児)
名古屋大学、
東京医科歯科大学
四肢麻痺 
未確立
新生児
2,000人/年
神経、血管再生
脊髄損傷
名古屋大学
運動機能/感覚知覚
機能 損失
未確立
5,000人/年、
10万人
神経再生
難治性骨折
北海道大学
総合せき損センター
慢性痛、歩行障害
外科手術
10万人/年
骨再生

2020年3月に経済産業省が「ヒト(同種)細胞原料供給に係るガイダンス(初版)」を発表し、当社はこのガイドラインに基づき、乳歯をご提供いただくドナー登録から、SHEDを培養し、再生医療等製品の原料となる中間製品(マスターセルバンク(MCB))製造までの一連の体制を構築しました。

また、SHED を基盤として既存の細胞医薬に新たな機能を付加し、「より高い治療効果」や「疾患部位に細胞を届けやすくする指向性の強化」といった治療効果を強化した次世代型細胞医薬「デザイナー細胞」の取り組みを進めております。「デザイナー細胞」は根治が難しい疾患等に対する次世代の細胞医薬として注目されています。

具体的な取り組みとして、2021年9月、ナノキャリア株式会社が所有するナノミセルを活用した遺伝子デリバリー技術と、SHED を組み合わせ、SHED への効率的な mRNA を用いる遺伝子導入法の開発と遺伝子導入 SHED の有効性検証に係る共同研究契約を締結。さらに2021年12月、株式会社バイオミメティクスシンパシーズが所有する培地開発技術と、当 SHED を組み合わせ、疾患指向性のある SHED を取得可能とする新規培養法の開発に係る委託開発契約を締結し、「デザイナー細胞」の取り組みを着実に進めております。

 

バイオシミラー

2021年12月までに3製品を上市しており、さらに2025年度までに1製品の上市を視野に入れております。2021年12月に上市いたしました「ラニビズマブBS」は眼科領域初のバイオ後続品として、網膜疾患に対する新たな治療の選択肢になると期待されております。

 

期待されるパイプライン

新規バイオ事業(再生医療/細胞治療)

2025年度までに脳性まひ、脊髄損傷、難治性骨折のパイプラインのパートナリングを目指す。

 

バイオシミラー事業

2021年12月、眼科治療領域のバイオ後続品「ラニビズマブ」(当社開発番号:GBS-007)を上市。2025年度までに4製品目の上市を予定。