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Omega Investment株式会社

スポーツフィールド(Price Discovery)

証券コード
東証GRT:7080
時価総額
3,904 百万円
業種
サービス業

Profile

 スポーツフィールドは、体育会所属の新卒者の就職情報・支援サービスを行っている。具体的には、スポナビショップの企画・運営、アスリートの採用コンサルティング、助成金コンサルティング、教育・研修サービスを提供するスポナビウェブポータルの運営・管理などである。

 

Stock Hunter’s View

通期再修正、黒字幅拡大へ。企業の新卒採用需要強い

 スポーツフィールド(7080・G)はスポーツ人財に特化した就職支援サービスを展開。

 スポーツ人財とは、スポーツ経験のある社会人や元プロ・アマチュアアスリートを指し、特に新卒は体育会・クラブチーム等所属学生をいう。事業は新卒者向けイベント、新卒者向け人財紹介、既卒者向け人財紹介の3本柱。

 7月時点で今12月期の通期業績予想を上方修正し、各利益は2019年12月期の過去最高実績を大幅に更新する見通しとしていたが、10月20日、これをさらに上積みした。売上高は26億5000万円→28億800万円(前期比31.8%増)、営業損益は4億円の黒字→5億7800万円の黒字(前期は3200万円の赤字)となる見通し。

 企業の23年、24年3月卒学生の採用需要は強く、4Q開催予定のイベント受注進捗も好調。新卒者向けは初の10億円大台突破を見込む。人財紹介も新卒者・既卒者向けともに成約率が上向いている。なお、政府が主導する「就活ルール」の見直し(就職活動の早期化、通年化)は事業機会の増加や業績の季節変動の縮小につながり追い風。

 株価は8月に付けた年初来高値(2706円)を再び狙える位置につけてきた。ひとまず14日の3Q決算発表を無事通過できれば買い安心感が広がるか。

 

Investor’s View

経営陣との個別ディスカッションの好機

10.6倍のPERは安い

 本年7月と10月の上方修正により、株価は4月からの短期間で3倍に上昇した。堅調な売上高にもかかわらず、昨年、一昨年と利益を出せず、当社に寄せる期待は低かった。そこへ大きな業績修正があり、堅調な利益創出も報告された。経営陣は業績修正の背景をイベント出展需要と新卒採用ニーズの持ち直しと説明している。2022年12月の会社予想EPSは206円であり、PERは10.6倍である。慎重な倍率は、実績追認で株価は修正されたが、依然、投資家の期待は低い、と読むことができよう。従って、今後10-12ヶ月で引き続き当社が堅調に利益を拡大させていくなら、さらに上値がある。ここで株価高騰を追うことに二の足をふむ投資家は多いであろう。しかし、心理的抵抗にとらわれず、当社株式に向き合い中長期の業績モデルを作成しようという投資家にはエントリーのチャンスである。

業績予想確実性は低い

 しかし、当社の収益は振れが大きく予想が難しい。もしそうならこのような銘柄の低PERを買うべきではない。外部環境好転と当社認知の拡大、雇用情勢改善により当面の売上堅調が予想されるものの、拡大一服の感あるコストがどのように転じるかは予想ができない。にわかに利益創出が顕在化した理由を、コスト抑制の最中に20億円近辺とみられる損益分岐点売上高から環境改善で売上が上放れしたため、と考えれば利益急増は一過性である。今後も当社は成長のためにさまざまなコスト拡大が必要であろう。よって本年の好調な業績だけを頼りに、潜在的な収益水準を楽観的に考えるべきではない。

(出所)スポーツフィールド

 

経営陣とのディスカッションの好機 – DCF試算はポジティブ

 開示されているIR資料だけでは信頼性の高い業績予想は難しい。しかし、今が業績の転換点かどうかを確認し、信頼性の高い収益モデルを作成しフェアバリューを算定するために、経営陣との個別ディスカッションを持つにはよい機会であろう。今期に会社予想通りの業績を達成したのち、売上高とEBITのそれぞれが年率+7%、+10%で成長すると想定し、5%で割り引いた一株当たり株式価値は3000円を優に超える。光通信が昨年第四四半期にポジションを持ち、1.9%の持分で株主リストに名を連ねていることも心強い。同社は経常的に収益をあげることのできる上場日本企業の株式をポートフォリオに集め、長期保有している。現在、その数は280銘柄に及んでいる模様である。スポーツフィールドへの投資は絶好のタイミングで鮮やかである。

会社資料

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS04673/1b315a92/84bb/40fe/9ab6/a0f77360e01a/140120220805513810.pdf